花物語 下
女学校中の憧れの的である下級生を思慕するあまり苦悩する少女、美しく志高い生徒と心通わせる女教師、実の妹に自らのすべてを捧げて尽くした姉…可憐に咲く花のような少女たちの儚い物語。「女学生のバイブル」と呼ばれて大ベストセラーになった、乙女たちの心に永遠に残る珠玉の短篇集。
吉屋/信子
1896年(明治29)、新潟市生まれ。栃木高等女学校在学中から少女雑誌に投稿をし、卒業後、作家を志して上京。1916年『少女画報』連載の「花物語」で、少女小説家としての人気を不動のものにしていく。1919年(大正8)、『大阪朝日新聞』の懸賞に応募した「地の果まで」が1等当選。その後、新聞連載で好評を博した「良人の貞操」などで流行作家となる。1952年(昭和27)「鬼火」で女流文学者会賞、1967年に菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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