今昔続百鬼―雲

联合创作 · 2023-10-08 05:52

京極堂こと中禅寺秋彦が活躍する妖怪シリーズに脇役として登場した在野の民俗学者、多々良勝五郎。本書は、相棒の沼上と共に伝説蒐集の旅をする多々良先生の活躍を描いた冒険ミステリー。「寸詰まりの菊池寛」ような風体の多々良先生の傍若無人な振る舞いと、それにいつも腹を立てている沼上とのでこぼこコンビぶりが笑えるコメディータッチの短編集だ。

書斎派の京極堂の物語と一味違うのは、フィールドワークを専門とする多々良先生だけに、日本各地の妖怪スポットが多数登場する点。山梨では河童による殺人事件に出くわし、長野では漆黒の怪人と遭遇。群馬では不敗の賭博師と勝負する羽目に陥り、山形では行方不明となったミイラをめぐる大事件に巻き込まれ絶体絶命のピンチに。加えて、書き下ろしの最終話「古庫裏婆」で、京極堂との出会いが描かれているのもファンにはうれしい。クールな京極堂と直情型の多々良...

京極堂こと中禅寺秋彦が活躍する妖怪シリーズに脇役として登場した在野の民俗学者、多々良勝五郎。本書は、相棒の沼上と共に伝説蒐集の旅をする多々良先生の活躍を描いた冒険ミステリー。「寸詰まりの菊池寛」ような風体の多々良先生の傍若無人な振る舞いと、それにいつも腹を立てている沼上とのでこぼこコンビぶりが笑えるコメディータッチの短編集だ。

書斎派の京極堂の物語と一味違うのは、フィールドワークを専門とする多々良先生だけに、日本各地の妖怪スポットが多数登場する点。山梨では河童による殺人事件に出くわし、長野では漆黒の怪人と遭遇。群馬では不敗の賭博師と勝負する羽目に陥り、山形では行方不明となったミイラをめぐる大事件に巻き込まれ絶体絶命のピンチに。加えて、書き下ろしの最終話「古庫裏婆」で、京極堂との出会いが描かれているのもファンにはうれしい。クールな京極堂と直情型の多々良先生との邂逅(かいこう)の場面は、思わずニヤリとさせられる。

また、この物語は、シャレや風刺が織り込まれた鳥山石燕の妖怪画の絵解きに重点が置かれているのも大きな特徴だ。「岸涯小僧(がんぎこぞう)」の絵に秘められた「がんぎ」の意味とは? 「泥田坊」の絵の裏には色事への戒めが…。企業誘致や開発計画といった「中途半端な近代化」によって地方で引き起こされた悲喜劇が、前近代の産物である妖怪を読み解くことで落着する。本書自体もまた、現代社会を痛烈に皮肉っているのが印象的だ。(中島正敏)

京极夏彦 KYOGOKU NATSUHIKO

别人难以模仿、难以企及的作品,对他来说只是兴趣。

1963年3月26日出生于北海道小樽。

1994年:在工作之余写下处女作《姑获鸟之夏》,为推理文坛带来极大的冲击。

1996年:出版百鬼夜行系列之二《魍魉之匣》,就拿下第四十九届日本推理作家协会奖,之后陆续推出《狂骨之梦》《铁鼠之槛》等十余部系列作品。

1997年:时代小说《嗤笑伊右卫门》获第二十五届泉镜花文学奖。

2002年:时代小说《偷窥者小平次》获第十六届山本周五郎奖。

2003年:怪奇时代小说《后巷说百物语》获第一百三十届直木奖。

2011年:怪奇时代小说《西巷说百物语》获第二十四届柴田炼三郎奖。

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