求婚の密室
東都学院大学教授・西城豊士は、自らの誕生日を祝うため軽井沢の別荘にルポライター天知昌二郎を始め、十三人の男女を招待した。西城はここで娘・富士子の婚約を発表するつもりでいた。だが、翌朝、密室状態にあった離れの地下室で、西城夫妻の服毒死体が発見される。床にはWSの文字が…。ダイイング・メッセージと密室の謎に挑む、会心の本格推理小説。
笹沢左保
1930年、神奈川県生まれ。’60年に『招かれざる客』が江戸川乱歩賞次席となり、作家生活に入る。翌’61年『人喰い』で日本探偵作家クラブ賞を受賞。本格推理からサスペンス、時代小説まで多数の作品を手がける。「木枯し紋次郎」シリーズはテレビ化もされ大ヒットとなる。’99年、第三回日本ミステリー文学大賞を受賞。2002年逝去。享年71。
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