魔物どもの聖餐
邪悪な魂は世界に求める。正義を。審判を。復讐を!
呪われた兄弟〈幽羅(ゆら)〉の操り人形と化し、桔梗荘に集まる人間を皆殺しにするという男・久羅(くら)の陰鬱な手紙。「復讐せよ」と囁く殺人鬼の悍(おぞ)ましい計画。お伽噺のごとき奇怪な舞台で、予告通りに殺人は起こった!すべては地獄の傀儡師(くぐつし)の罠か。純粋悪の結晶がきらめくミステリの離れ業。最終章が読む者の心臓を貫く!
積木 鏡介(つみき きょうすけ、1955年9月1日 - )は小説家。東京都出身。和光大学経済学部卒業。
1998年2月 『歪んだ創世記』で第6回メフィスト賞を受賞し、乾くるみ(第4回受賞)、浦賀和宏(第5回受賞)とともに同時デビュー。以後、作品はすべて講談社ノベルスから出版されている。
独特の装飾過多で奇矯な文体と、古典的なメタフィクショナルな手法を異様に肥大化させた作風が持ち味。フレドリック・ブラウンを偏愛しており、そのことは第二作『魔物どもの聖餐』のネタやカバー見返しの「作者のことば」からも窺い知れる。
清涼院流水の『秘密屋文庫 知ってる怪』(講談社文庫)に解説文「清涼院流水は現代の“ほらふき男爵”なのである!!」を寄せている。
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