日本語全史
日本語の通史を総合的に描く初めての新書。日本語の変遷を古代(前期・後期)/中世(前期・後期)/近世/近代という時代ごとに、総説・文字・音韻・語彙・文法の五つに分けて整理していく。日本語は世界の言語の中でも比較的、古代からの変遷が少ない。であればこそ、現代語との関わりのなかで、日本語史を記述していくことが可能となるのだ。日本語の変遷の全体像がわかるだけでなく、現代の慣用表現や方言などに残る過去の日本語の痕跡をたどる謎解きとしても楽しめる一冊。
沖森 卓也
オキモリ タクヤ
1952年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科修士課程修了。立教大学文学部教授。専門は日本語学。とくに日本語の歴史的研究。『辞林』シリーズ(三省堂)を長く編集、執筆してきている。著書『日本古代の表記と文体』『日本語の誕生──古代の文字と表記』(以上、吉川弘文館)、『はじめて読む日本語の歴史』『日本の漢字──1600年の歴史』(以上、ベレ出版)、『日本語史(』編著、桜楓社)など。
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