海帰線
単行本“海帰線”(1990年 講談社刊)
[短編“キンチョーの夏”収録]
初めての連載、しかも3ヶ月とは言え週刊のペースに呑まれて話も絵も納得のいかないうちに終わった作品です。時間があっても当時はこの程度のことしか出来なかったんでしょうが。
とは言え、初めて自分の本が出版され、やはり感激しました。
特に印税を貰ったことには小踊りの一つもしてしまいました。
が、それも束の間、たまっていた疲労と大酒のせいか、A型肝炎で1ヶ月ほど入院。因果だな。
1963年10月12日生まれ。北海道札幌市出身。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒。大学在学中の1985年、ちばてつや賞佳作『カーヴ』で漫画家デビューを果たす。1990年、本作『海帰線』でヤングマガジン初連載。同年『老人Z』(大友克洋原作・脚本)に美術設定として初参加し、アニメーションにもかかわっていく。1997年、映画『PERFECT BLUE』で初監督。以後『千年女優』、『東京ゴッドファーザーズ』、『妄想代理人』、『パプリカ』(筒井康隆原作)と、アニメーション監督として国内外で高い評価を受ける。最新作『夢みる機械』では、原作・脚本・監督として指揮をとるも、2010年8月24日、すい臓がんのため永眠。享年46歳。
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