ブラックパラドクス
ネットから集まった自殺志願者四人が体験する、血も凍る出来事…伊藤潤二のホラー連作集。
相変わらず、女性キャラがニュアンスがあって美しい。知り合ってからもネットのハンドルネーム『薔薇っち』etc.で呼び合う四人がマヌケかつ不気味だ。
奇怪な設定やグロテスクな描写も健在で、古いファンとしてはうれしくなってしまう。
最初は現実的なホラーか? と思わせておいて、SF的な方面にブッ飛ぶところはこの作家らしい味わいでステキだ。ジャンルはちょっと違うが、「地獄星レミナ」の展開に近いものがあるかも(雰囲気として)。
伊藤 潤二(1963年7月 - )
ホラー漫画家。岐阜県生まれ、中津川市在住。
保育園児の頃から、楳図かずお、古賀新一らの怪奇マンガに熱中し、みずから怪奇マンガを描き始める。
代表作として、『富江』シリーズ、『うずまき』、『首吊り気球』、『ミミの怪談』など。その特異な表現の為か、映像化されることが多い作家である。2006年に創造生物画家の石黒亜矢子と結婚。
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