日本思想という問題
すでに他者へと開かれ,つねに異種混交であるわれわれの生の現実を否認してきた国民主義の諸制度が,今再審に付されている.日本思想・日本文化論等の知はもとより,文学,母語,主体性さえもが,ナショナリズムと人種主義の安逸に奉仕するものとして解体される.新しい社会性の構築に向けてなされる,目のくらむような理論的跳躍.
1946年生まれ。東京大学文学部卒業ののち、シカゴ大学大学院で学び、1983年に博士号を取得。シカゴ大学助教授などを経て、コーネル大学人文学部教授。専門は、日本思想史、比較文学
评论