影裏
大きな崩壊を前に、目に映るものは何か。
北緯39度。会社の出向で移り住んだ岩手の地で、
ただひとり心を許したのが、同僚の日浅だった。
ともに釣りをした日々に募る追憶と寂しさ。
いつしか疎遠になった男のもう一つの顔に、
「あの日」以後、触れることになるのだが……。
樹々と川の彩りの中に、崩壊の予兆と人知れぬ思いを繊細に描き出す。
作者簡介
沼田真佑 Shinsuke Numata
一九七八年出生於北海道小樽市,西南學院大學畢業後,目前住在岩手縣盛岡市。現年三十八歲的他,曾擔任補習班老師,之後一邊打工一邊寫小說。二○一七年以日本東北地震為題材創作的處女作〈影裏〉,不僅拿下文藝雜誌新人獎,更首度入圍便獲榮獲芥川獎肯定。
〈影裏〉為沼田真佑以日本東北地震為題材創作的處女作,靈感源於他與一名難得談得來的朋友,在311大地震中失去音訊,讓他在極度空虛和孤獨的心情下,寫出這起天災之後,整個社會的躁動,以及巨大衝擊下,對個人、家庭綿長的影響。
譯者簡介
劉姿君
台大農經系畢,輔仁大學翻譯學研究所碩士課程修畢。曾任職於日商及東立出版社,日文翻譯相關經歷超過十五年。現為專職譯者。
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