花嫁
兄さんが今度、お嫁さんをもらう。
あたしは断固反対。唾棄すべきことだ。
兄と妹。夫と妻。親と子。
固く結ばれた絆の裏には、淫靡で怖い秘密がある。
20 歳の大学生・若松麻紀は、眠れない時や寂しい時、兄さんのベッドに潜り込む。婚約者の話を聞いたのも、ベッドの中だった。若松家の長男・和俊が、婚約者を連れて来たことで、兄を愛する麻紀はパニックに陥った。腕利きの和菓子職人・父は、年に一度だけ、家族に内緒で出かけて行く。逢い引きの相手は、店のお手伝いをしている弓子さんだった。夫を支えて繁盛する店を切り盛りし、子供二人を育て上げた母は、和俊の結婚式の後、花嫁に向けて一通の手紙を書き出した。その中には、若松夫婦の思いもよらぬ過去、子供らの出生の秘密が書かれていて……。
仲良し四人家族の中に、ある日いきなり「花嫁」がやってきた。今までそれぞれがひた隠しにしてきた過去...
兄さんが今度、お嫁さんをもらう。
あたしは断固反対。唾棄すべきことだ。
兄と妹。夫と妻。親と子。
固く結ばれた絆の裏には、淫靡で怖い秘密がある。
20 歳の大学生・若松麻紀は、眠れない時や寂しい時、兄さんのベッドに潜り込む。婚約者の話を聞いたのも、ベッドの中だった。若松家の長男・和俊が、婚約者を連れて来たことで、兄を愛する麻紀はパニックに陥った。腕利きの和菓子職人・父は、年に一度だけ、家族に内緒で出かけて行く。逢い引きの相手は、店のお手伝いをしている弓子さんだった。夫を支えて繁盛する店を切り盛りし、子供二人を育て上げた母は、和俊の結婚式の後、花嫁に向けて一通の手紙を書き出した。その中には、若松夫婦の思いもよらぬ過去、子供らの出生の秘密が書かれていて……。
仲良し四人家族の中に、ある日いきなり「花嫁」がやってきた。今までそれぞれがひた隠しにしてきた過去が掘り返されていく。情熱と契約で結ばれた家族の果て。
青山七惠,1983年生,日本崎玉县熊谷市人,毕业于筑波大学图书馆信息专业,毕业后就职于东京新宿一家旅游公司,兼职写作。
2005年,凭借处女作长篇小说《窗灯》获得第42届日本文艺奖。
2007年,以《一个人的好天气》获得被誉为“日本文学新人摇篮”的第136届芥川奖,从此在日本文学界名声鹊起。
2009年,凭借短篇小说《碎片》获得第35届川端康成文学奖,刷新了该奖项最年轻获奖者的记录。
青山七惠迄今在日本出版长短篇小说十余,其中《窗灯》、《一个人的好天气》、《温柔的叹息》、《碎片》和《魔术师俱乐部》等被译为中文,并广获中国读者喜爱。