誰のための綾織 (ミステリー・リーグ)
あの日、あの新潟の大地震の夜、私たちは拉致され、ある小さな島に監禁された。誘拐者たちは「おまえたちに、あの罪を認めさせるため」に連れてきたのだという。復讐だった。今にも私たちを殺してしまいそうな怒りだった。その夜、ひとりが木の枝で刺されて死んだ。しかし、私たちの誰も気づかずに、彼女を殺せたはずがないのだ。犯人はどうやって「そこ」に入ったのか。そして次のひとりが死んだ…。誰が生き残ったのか、そして誰が殺したのか。作中作に秘められた「愛」がすべての鍵
飛鳥部 勝則 (アスカベ カツノリ)
1964年新潟県生まれ。新潟大学教育学部卒、同大学院教育学研究科修了。洋画家としても活躍しながら、98年に『殉教カテリナ車輪』で第9回鮎川哲也賞を受賞。本格ミステリーから幻想ホラーまで幅広い作風を見せる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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