水魑の如き沈むもの
刀城言耶シリーズ書き下ろし長編!
近畿地方のとある農村。村の人々が畏怖し称えてきたのは、源泉である湖の神・水魑様だった。
刀城言耶は祖父江偲とともに水魑様の特殊な儀式を観に行ったのだが、その最中、事件は起こる。神男と呼ばれる儀式の主役が湖の船上で死体となって見つかったのだ。犯人は見つからない。衆人環視ともいえる湖上の船、不可解な状況での事件だった。
惨劇はそれだけにとどまらない。儀式を司る村の宮司たちが、次々に不可解な状況で殺されていく。
二転三転のすえに示された真犯人とは……。
2001年に『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーでありながらミステリ的な仕掛けにもこだわりをみせた独特のストーリーテリングで注目を集める。主な作品に刀城言耶シリーズ『厭魅の如き憑くもの』『首無の如き祟るもの』『凶鳥の如き忌むもの』をはじめとして、『作者不詳 ミステリ作家の読む本』『蛇棺葬』『禍家』など。
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