鴨川ホルモー

このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。祇園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。京都の街に巻き起こる、疾風怒涛の狂乱絵巻。都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。前代未聞の娯楽大作、碁盤の目をした夢芝居。「鴨川ホルモー」ここにあり!!第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。

万城目学，1976年出生于日本大阪，京都大学法学部毕业。曾就职于化学纤维公司，后辞职专攻写作。曾凭借《鹿男》、《丰臣公主》两度入围直木奖，2010年，新作《佳乃子和玛德琳夫人》再次入围第143届直木奖，被认为是少有的天才作家，与同是京都大学毕业的森见登美彦并称为“京大双璧”。