韓国併合
日清戦争の結果、朝鮮王朝は清の「属国」から脱し大韓帝国を建国、皇帝高宗のもと独自の近代化を推進した。だが帝国日本は朝鮮半島での利権を狙い侵食。日露戦争下、日韓議定書に始まり、1904~07年に三次にわたる日韓協約によって外交・財政・内政を徐々に掌握し、10年8月の併合条約により完全に植民地化する。本書は日韓双方の視点から韓国併合の軌跡と実態を描く。今なお続く植民地の合法・不法論争についても記す。
森万佑子
1983(昭和58)年愛知県生まれ.2008年東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻修士課程修了.12年韓国・ソウル大学校人文大学国史学科博士課程単位取得修了.15年東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻満期退学.16年博士(学術).博士論文は,第4回松下正治記念学術賞受賞.日本学術振興会特別研究員(PD)などを経て,18年より東京女子大学現代教養学部国際社会学科専任講師,現在同准教授.専攻,韓国・朝鮮研究,朝鮮近代史. 著書 『朝鮮外交の近代――宗属関係から大韓帝国へ』(名古屋大学出版会,2017年.第35回大平正芳記念賞受賞) 『ソウル大学校で韓国近代史を学ぶ』(風響社,2017年). 共著 『ハンドブック近代中国外交史――明清交替から満洲事変まで』(ミネルヴァ書房,2019年) 『交隣と東アジア――近世から近代へ』(名古屋...
森万佑子
1983(昭和58)年愛知県生まれ.2008年東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻修士課程修了.12年韓国・ソウル大学校人文大学国史学科博士課程単位取得修了.15年東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻満期退学.16年博士(学術).博士論文は,第4回松下正治記念学術賞受賞.日本学術振興会特別研究員(PD)などを経て,18年より東京女子大学現代教養学部国際社会学科専任講師,現在同准教授.専攻,韓国・朝鮮研究,朝鮮近代史. 著書 『朝鮮外交の近代――宗属関係から大韓帝国へ』(名古屋大学出版会,2017年.第35回大平正芳記念賞受賞) 『ソウル大学校で韓国近代史を学ぶ』(風響社,2017年). 共著 『ハンドブック近代中国外交史――明清交替から満洲事変まで』(ミネルヴァ書房,2019年) 『交隣と東アジア――近世から近代へ』(名古屋大学出版会,2021年)