術数学の思考
術数学とは何か? 中国思想史、科学史の新たな地平を切り拓く!
科学と迷信が峻別されない時代において、その境界領域にはどのような思考が発揮されていたのか――自然科学の諸分野が『易』を中核とする占術と複合した中国特有の学問「術数学」。先秦に「方術」と呼ばれた自然探究の学問が、漢代思想革命を経て「術数学」へと変容する過程を描きながら、自然の摂理にもとづく社会のあり方、人間の生き方を追求した中国的思考のルーツにせまる。
京都大学人文科学研究所教授。専門は中国科学思想史。編著に『術数学の射程―東アジアの知の伝統』(京都大学人文科学研究所、2014)『陰陽五行のサイエンス』(同、2011)などがある。
评论