この闇と光
失脚した父王とともに、小さな別荘に幽閉されている盲目の姫君・レイア。優しい父と侍女のダフネ、そして父が語り聞かせてくれる美しい物語だけが、レイアの世界の全てだった。シルクのドレスや季節ごとの花々に囲まれた、満ち足りた毎日。しかしレイアが成長するにつれて、完璧だったはずの世界が少しずつ歪んでゆく―。
服部 まゆみ(はっとり - 、1948年10月14日 - 2007年8月16日)は日本の推理作家、恋愛小説家、銅版画家。東京都出身。
現代思潮社美学校卒業後、銅版画家を目指し加納光於に弟子入りする。1987年に『時のアラベスク』が第7回横溝正史賞大賞を受賞、デビューする。澁澤龍彦世界(ドラコニア)に影響を受け、作品中には澁澤龍彦をモデルとした登場人物もある。1998年には『この闇と光』が直木賞候補になるが受賞はならず。2007年に肺癌のため死去。58歳だった。
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