江戸東京の明治維新
維新の激動に飲み込まれた江戸.諸大名の一斉帰国で人口は一挙に半減し,百万都市は瞬く間に衰退へと向かう.横行する浮浪士のテロ,流動化する土地と身分.人心は荒廃し怨嗟の声があふれる.江戸の秩序が解体してゆく東京で,人びとは時代の変化に食らいつき,生き延びる道を求めて必死にもがきつづけた.名も残らぬ小さき人々の明治維新史.
横山百合子(よこやまゆりこ)
1956年生まれ
1979年東京大学文学部国史学科卒業.神奈川県立高校で社会科教諭として勤務後,1999 年退職.2003年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学.千葉経済大学経済学部教授などを経て,
現在─国立歴史民俗博物館教授
専攻─日本近世史
著書─『明治維新と近世身分制の解体』(山川出版社,2005年)
編著─明治維新史学会編『講座明治維新第9巻明治維新と女性』(有志舎,2015年)
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