月と蟹
小学生の慎一と春也は「ヤドカミ様」なる願い事遊びを考え出す。100円欲しい、いじめっ子をこらしめる――他愛ない儀式はいつしかより切実な願いへと変わり、子供たちのやり場のない「祈り」が周囲の大人に、そして彼ら自身に暗い刃を向ける……。注目度ナンバー1の著者による最新長篇小説。鎌倉の風や潮のにおいまで感じさせる瑞々しい筆致で描かれる、少年たちのひと夏が切なく胸に迫ります。
道尾 秀介(みちお しゅうすけ、1975年5月19日 - )は、日本の推理作家。兵庫県生まれ、後に千葉県、東京都へ引越し、現在は埼玉県在住。玉川大学農学部卒業。道尾はペンネームで、都筑道夫に由来する。秀介は本名である。
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