中国近世財政史の研究
中国の支配者たる国家権力はほとんど無産であった。もっぱら租税・徭役によって国家財政がなりたっていた。とりわけ、明・清の近世財政にあっては、地方の末端に至るまで定額化され、統合と集中が図られた。しかしそれは、結果的に附加的・追加的な定額外税の膨大化をもたらす。.従来の個別制度史研究から脱し、財政構造を巨視的に捉えた画期の書。
岩井茂樹(いわい しげき)
京都大学人文科学研究所教授
1955年生まれ。
1983年 京都大学文学部助手。
1986年京都産業大学経済学部講師、88年同助教授。
1996年京都大学人文科学研究所助教授、2001年より同教授。
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