火村英生に捧げる犯罪
「とっておきの探偵にきわめつけの謎を」―臨床犯罪学者・火村英生のもとに送られてきた犯罪予告めいたファックス。術策の小さな綻びから犯罪が露呈する表題作ほか、過去の影におびえる男の哀しさが余韻を残す「長い影」、殺された男の側にいた鸚鵡が真実を暴く「鸚鵡返し」など珠玉の作品が並ぶ人気シリーズ。
有栖川 有栖
1959年、大阪府生まれ。同志社大学法学部卒業。同大学推理小説研究会に所属していた。89年『月光ゲーム』でデビュー。書店勤務の傍ら『双頭の悪魔』など話題作を続々と発表し、新本格派の旗手となる。94年に専業作家となる。2003年『マレー鉄道の謎』で第56回日本推理作家協会賞、08年『女王国の城』で第8回本格ミステリ大賞小説部門を受賞。本格ミステリ作家クラブ初代会長も務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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