刀と傘
慶応三年、新政府と旧幕府の対立に揺れる幕末の京都で、若き尾張藩士・鹿野師光は一人の男と邂逅する。名は江藤新平――後に初代司法卿となり、近代日本の司法制度の礎を築く人物である。二人の前には、時代の転換点ゆえに起きる事件が次々に待ち受ける。維新志士の怪死、密室状況で発見される刺殺体、処刑直前に毒殺された囚人――動乱期の陰で生まれた不可解な謎から論理の糸が手繰り寄せる、名もなき人々の悲哀を活写した五つの物語。破格の評価をもって迎えられた第十二回ミステリーズ!新人賞受賞作「監獄舎の殺人」に連なる時代本格推理、堂々登場。
伊吹亚门 / 作者
Ibuki Amon
一九九一年出生于爱知县,同志社大学毕业,在校期间加入同志社推理研究会。二〇一五以短篇小说《监狱毒案》获得东京创元社第十二届“Mystery!”新人奖。二〇一八年出版《刀与伞》一书,描写发生于幕府末期、明治初年的一系列离奇 的案件 ,以鲜明的人物、出色的设定、严谨的推理、惊人的真相赢得业界与读者的好评,斩获第十九届本格推理大奖。其他著作有《雨与短枪》《幻月与侦探》《京都阴阳寮》等。
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