金・女真の歴史とユーラシア東方
12世紀前半に北東アジアより勃興、契丹(遼)・北宋を滅ぼし、広くユーラシア東方に100年にわたる覇をとなえた金国(金朝)。
その建国の中枢を担った北東アジアのツングース系部族集団である女真は、のちの大清国(清朝)を建国したマンジュ人のルーツとしても知られ、世界史を考えるうえで、金・女真は、避けては通れない大きな存在である。
近年深化を遂げるユーラシア東方史の研究の最先端より、「政治・制度・国際関係」「社会・文化・言語」「遺跡と文物」、そして「女真から満洲への展開」という四つの視角から金・女真の歴史的位置づけを明らかにする。
古松崇志(ふるまつ・たかし)
京都大学人文科学研究所准教授。専門は10~13世紀ユーラシア東方史。
主な著書・論文に『中国経済史』(共著、名古屋大学出版会、2013年)、「契丹・宋間の国信使と儀礼」(『東洋史研究』73巻2号、2014年)などがある。
臼杵勲(うすき・いさお)
札幌学院大学教授。専門は北東アジア考古学。
主な著書・論文に『鉄器時代の東北アジア』(同成社、2004年)、『東アジアの中世城郭 女真の山城と平城』(吉川弘文館、2015年)などがある。
藤原崇人(ふじわら・たかと)
龍谷大学文学部准教授。専門は10〜14世紀を中心とする中国および北アジアの仏教史。
主な著書・論文に『契丹仏教史の研究』(法藏館、2015年)、「クビライ政権と資戒会」(『関西大学東西学術研究所紀要』第49輯、2016年)、「捺鉢と法会―道宗朝を中心に」(『唐代史...
古松崇志(ふるまつ・たかし)
京都大学人文科学研究所准教授。専門は10~13世紀ユーラシア東方史。
主な著書・論文に『中国経済史』(共著、名古屋大学出版会、2013年)、「契丹・宋間の国信使と儀礼」(『東洋史研究』73巻2号、2014年)などがある。
臼杵勲(うすき・いさお)
札幌学院大学教授。専門は北東アジア考古学。
主な著書・論文に『鉄器時代の東北アジア』(同成社、2004年)、『東アジアの中世城郭 女真の山城と平城』(吉川弘文館、2015年)などがある。
藤原崇人(ふじわら・たかと)
龍谷大学文学部准教授。専門は10〜14世紀を中心とする中国および北アジアの仏教史。
主な著書・論文に『契丹仏教史の研究』(法藏館、2015年)、「クビライ政権と資戒会」(『関西大学東西学術研究所紀要』第49輯、2016年)、「捺鉢と法会―道宗朝を中心に」(『唐代史研究』第20号、2017年)などがある。
武田和哉(たけだ・かずや)
大谷大学文学部教授。専門は人文情報学・歴史学・考古学。
主な論著に、『草原の王朝・契丹国(遼朝)の遺跡と文物』(勉誠出版、2006年)、『日本的時空観の形成』(共著、思文閣、2017年)などがある。