スイッチ 悪意の実験
第63回 メフィスト賞受賞作
メフィスト賞が2021年に送る新たな衝撃作!
“純粋な悪意”は存在するのか?
大学校内で学生達に風変わりなアルバイトが持ちかけられた。スポンサーは売れっ子心理コンサルタントで、「純粋な悪」があるかどうかへの実験協力だという。集まった学生達のスマホには、幸せに暮らしている家族を破滅させるスイッチのアプリがインストールされる。押しても押さなくても1ヵ月後に100万円が手に入り、押すメリットはない。「誰も押すわけがない」皆がそう思っていた、しかし……。
特殊な設定のミステリーを書くのが好きです。
今回は、風変わりですが現実でも用意できる舞台を作ってみました。
このスイッチを与えられたとき、自分ならどうするだろう?
そんなことを考えながら、読んでいただけたら幸いです。
――著者:潮谷 験
メフィスト賞に送られた本作を読み、「これ...
第63回 メフィスト賞受賞作
メフィスト賞が2021年に送る新たな衝撃作!
“純粋な悪意”は存在するのか?
大学校内で学生達に風変わりなアルバイトが持ちかけられた。スポンサーは売れっ子心理コンサルタントで、「純粋な悪」があるかどうかへの実験協力だという。集まった学生達のスマホには、幸せに暮らしている家族を破滅させるスイッチのアプリがインストールされる。押しても押さなくても1ヵ月後に100万円が手に入り、押すメリットはない。「誰も押すわけがない」皆がそう思っていた、しかし……。
特殊な設定のミステリーを書くのが好きです。
今回は、風変わりですが現実でも用意できる舞台を作ってみました。
このスイッチを与えられたとき、自分ならどうするだろう?
そんなことを考えながら、読んでいただけたら幸いです。
――著者:潮谷 験
メフィスト賞に送られた本作を読み、「これはただのミステリーではない、再生の物語なんだ」と感動し、選考会の場で激推ししました。あれから約1年、ついに皆様に今作をお届けいたします。自分とはなんの関わりもない一家を破滅させることができる“スイッチ”。これは押されてしまうのか? それは理由のない悪=純粋な悪からなのか? 有名心理コンサルタントとの駆け引き、新興宗教の教祖との対決の先にはどんな結末が待っているのか。潮谷ワールドの幕開けです。お楽しみください!
――担当編集
1978年京都府生まれ。第63回メフィスト賞受賞。今作がデビュー作となる。