仁和令子 Naniwa Reiko
仁和令子(にわ れいこ、1958年1月17日 - 2018年7月5日)は、日本の女優、歌手。本名佐藤知佐子(旧姓名小坂知佐子)。 中学生時代は水泳の選手としても活躍。東京パンチョスのバンドマスター・チャーリー石黒によってスカウトされ上京。堀越高等学校に入学。 1974年、「小板 チサ子」の芸名で『仮面ライダーX』(毎日放送)でデビュー。本来は「小坂」であったがクレジットでは「小板」と表記されていた。 その後、「小坂 知子」に改名して活動の拠点を関西に移し、テレビドラマ『冬の陽』(読売テレビ)、『女の報酬』(毎日放送)などに出演[5][9]。この間、梅花高等学校に転入[5]。芸能界入りの条件として両親から「原則として自宅から仕事場に向かうこと」が提示されていたため、東京で収録されていた『冬の陽』出演当時は新幹線で通勤していた。 1978年、『銭形平次』(フジテレビ)では小料理屋の娘・お京役でレギュラー出演[6][10]。主演の大川橋蔵が名付け親となり芸名を「久永 智子」とする。 梅花女子大学に進学し、在学中からラジオにDJとして出演するなど女優業と学業を両立させていたが、本格的に女優としてやっていこうと決めた1979年に大学を休学。西郷エンタープライズ移籍を期に、「仁和 令子」に改め、女優業に専念。1982年には『大岡越前 第6部』(TBS)にレギュラー出演。その他の出演作にも時代劇が多く、『大岡越前』出演当時のプロフィールでは「時代劇向きの顔立ちである」と紹介されている。 1984年には「TOKYOワルツ」で歌手としてもデビュー。後にシンガーソングライターの佐藤隆と結婚し、1986年に香港映画『皇家戦士』出演後に引退。1994年に花王ファミリースペシャル(フジテレビ)でオンエアされた「堀越学園同窓会」で久々にテレビに登場し、夫婦の仲むつまじい姿が紹介されていた。佐藤との間に一男あり。 2017年には、かわいのどかと介護ソングユニット「まねきねこ」を結成し芸能活動を再開するが、2018年5月14日に入院した際、ステージ4の末期がんであることが判明。夫の佐藤によればこの時点で体中にがんが転移し手の施しようのないという状態であったという。同年7月5日1時53分、肝不全のため東京都渋谷区の病院で死去。60歳没。 出演 TV 影の軍団シリーズ(KTV) 服部半蔵 影の軍団 第4話「京の春・お歯黒の罠」(1980年) - お里 影の軍団 幕末編 第32話「江戸城を爆破せよ」(1985年) - おみつ 長七郎天下ご免! 第31話「黄金の肌のたまご焼」(1980年、ANB) - おけい 徳川の女たち 第三部 哀惜・母ひとり(1980年、CX) - 茂子 大捜査線 第24話「青春の光と影」(1980年、CX) 旅がらす事件帖(1980年 - 1981年、KTV) - 小舟 新五捕物帳(NTV) 第123話「愛の如来さま」(1980年) - お千代 第187話「あばかれた真実」(1982年) 西部警察 第58話「狙われる」(1980年、ANB) - 山下典子 柳生あばれ旅 第8話「ふたり十兵衛恋娘-岡部-」(1980年、ANB) - お光 銀河テレビ小説 / 女の日時計(1981年、NHK) 警視庁殺人課 第10話「泥沼に咲くバレリーナ」(1981年、ANB) 松平右近事件帳 第37話「裏切られた友情」(1982年、NTV) - おしの 鞍馬天狗 第8話「雪の雲母坂」(1982年、TBS) 大岡越前 第6部(1982年、TBS) - いね 同心暁蘭之介 第40話「火祭り変化」(1982年、CX) - おあき 源九郎旅日記 葵の暴れん坊 第24話「地獄砦の用心棒」(1982年、ANB) - お光 大戦隊ゴーグルファイブ 第42話「暗殺! サソリの罠」(1982年、ANB) - さやか 出逢い・めぐり逢い 第22話「結婚式」(1983年、TBS) 暁に斬る! 第19話「(秘)尼寺の闇をあばけ」(1983年、KTV) 大奥 第12話「見ざる言わざる聞かざる」(1983年、CX) - おなか ザ・サスペンス / 妖精が悪魔のように忍びよる(1983年、TBS) 長七郎江戸日記 第8話「風流五三の桐変化」(1983年、NTV) - 依姫 若き血に燃ゆる〜福沢諭吉と明治の群像(1984年、TX) 金曜ファミリーワイド / 松本清張の地の骨(1984年、CX) 土曜ワイド劇場(ANB) 京都鳥獣の寺連続殺人(1984年) 裏窓の花嫁(1986年) 部長刑事 第1334話「条さんと花嫁の父」(1984年、ABC) 赤川次郎ののぶ子マイウェイ(1985年、CX) 刑事物語'85 第20話「本城刑事の恋人が人質!」(1985年、NTV) 月曜ドラマランド(CX) 赤川次郎の吸血鬼はお年ごろ(1985年) 結婚ゲーム2 A夫婦フォーカスどきどき親衛隊(1986年) 映画 五人ライダー対キングダーク(1974年、東映) - チコ トラック野郎・御意見無用(1975年、東映) - 高木トモ子 影の軍団 服部半蔵(1980年、東映) - 綾乃 五郎の証(1984年、大阪府教育委員会) ※人権啓発映画 皇家戦士(1986年、東映) - 山本ユキ子 ※香港映画 音楽 TOKYOワルツ(1984年、東芝) 作詞:なかにし礼 作曲:宇崎竜童 編曲:萩田光雄