隋唐帝国形成期における軍事と外交
魏晋南北朝・隋唐時代の分裂と統一の原動力となったのは、中国の外からもたらされた胡族のパワーであった。ただし、ここで一つ注意しておかなければならないことは、中国の内と外、胡と漢の間には、強弱の変化はあっても常に力学が働いており、しかもそれは多様なベクトルを持った双方向的なものであるということである。したがって、この時代における政治・経済・社会をはじめ、いずれの問題について検討する場合であっても、対外関係・国際関係の動向には常に注意を払っておかなければならないのである。(「序説」本書の構想より)
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